12月4日(木曜日)、5日(金曜日)の2日間にわたり、箕面市立中小学校では、新放課後モデル事業のプログラムとして、「能」の体験・観劇プログラムが行われました。これは、平成26年度文化庁文化芸術振興費補助金が活用されたものです。1日目は89人、2日目は158人の児童が参加しました。
公益社団法人能楽協会の上田大介さんを中心に、お能の先生がたにお越しいただき、子どもたちに能の歴史についてのお話や、楽器の体験、使用する面(おもて)の説明、そしてラストには演目「土蜘蛛(つちぐも)」を披露していただきました。
関西を中心に活躍されている能楽師のみなさん
能は、重要無形文化財に指定され、またユネスコの無形文化遺産にも登録されている、日本が誇る伝統芸能です。舞と謡(うたい)、そしてお囃子(はやし)で構成される演劇です。
~1日目(12月4日)~
1日目は主に、子どもたちにお囃子の楽器を体験してもらいました。
能で用いる楽器は4種類です。写真の左から太鼓(たいこ)、大鼓(おおつづみ)、小鼓(こつづみ)、笛(能管)の先生がたです。
太鼓(たいこ)
大きい音から小さい音に切り替えるときにコツがいります
大鼓(おおつづみ)
みんなでかけ声を合わせてたたきます「トッ!」ドン!「ヤッ!」ドン!「ホッ!」ドン!
小鼓(こつづみ)
「小包(こづつみ)」じゃなくて「小鼓(こつづみ)」だよ~!
笛(能管)
なかなか音を出すのが難しい…
その他に舞(まい)と謡(うたい)も体験できました。
舞(まい)
初めての扇にも興味津々!
謡(うたい)
低くて大きい声を出すのは難しいですね
~2日目(12月5日)~
2日目は、面(おもて)と呼ばれる能面を見せてもらいました。何を表している面でしょうか?
「鬼~!」
鬼のようですが、実は怒っている女性を表した面です。
口は怒っているのに目は悲しんでいるようにも見えるという、不思議な表情です。先生は「怒っている女性は心は泣いているんだよ」というお話をされていました。
みんなで、能独特の動き「すり足」をやってみました。
最後に、能の演目のひとつである「土蜘蛛(つちぐも)」の上演です。見せていただいたのは終盤の、源頼光(みなもとのらいこう)の従者2人が土蜘蛛を退治する場面です。
土蜘蛛が蜘蛛の糸を投げて従者を攻撃します!
立ち向かって斬りつける従者!
土蜘蛛は退治されました…
本来は客席に向けてすることはないそうですが、特別に子どもたちに向けて蜘蛛の糸が投げ込まれました。
みんな大はしゃぎ!
能楽は日本の財産として、子どもたちのさらに子どもたち、そのまた子どもたちにも伝承していきたいですね。
12月9日(火曜日)と11日(木曜日)は、豊川北小学校でも同プログラムが実施されます。保護者のかたの参観も可能です(保護者のかたは申込不要)。是非、お越しください。
※豊川北小学校「はじめてのお能」※
12月9日(火曜日)「五人囃子にチャレンジ!!」
太鼓(たいこ)・大鼓(おおつづみ)・小鼓(こつづみ)・笛・舞の5コーナーをグループに分かれて体験します。
12月11日(木曜日)
能面・衣装・小道具などのお話をききます。お能ってなあに?の疑問にこたえます。演目「土蜘蛛(つちぐも)」の観劇もあります。
<子どもたちが楽しそうだったモミ~!