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明治・昭和期のくらしを語る道具たち 郷土資料館企画展「むかしのくらしといまのくらし展」を開催しています

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明治から昭和期にかけて実際に使用されていた生活道具を展示する「むかしのくらしといまのくらし展」が、1月6日(金曜日)から3月22日(水曜日)まで、箕面市立郷土資料館で開催されています。この企画展は平成8年に初めて開催され、今回が26回目となります。

小学校の社会科の学習にもこの企画展が活用されており、昔の生活道具を学ぶための解説資料の提供や道具の貸出などを小学校に対して行っています。また、小学校の教科書にある「昔のくらしを学ぶ」で紹介されている道具を実際に見学するため、大阪市の小学生なども訪れる予定です。現時点で、2校から見学の申込みが入っています。

今回の「むかしのくらしといまのくらし展」では、現代の電気アイロンに代わって使用されていた“こて”や“火のし”、かまどでご飯を炊く時に使用されていた“はがま”など、時代の移り変わりに伴って、いつのまにか目にしなくなった約100点の生活道具を展示しています。展示されている昔の生活道具は市民のかたから寄贈を受けたもので、それらの生活道具を「食べる」「暖まる」「縫う・つくろう」「涼む・清める」「灯す」「働く・学ぶ」「楽しむ・遊ぶ」の7つのテーマに分けて展示しています。

展示品が語りかける“ちょっと昔の人々の暮らしの様子”に耳を傾けると、快適な生活を送るための工夫がぎゅっと詰まった道具を、大切に使いながら生活していた時代が身近に感じられ、若い世代には新鮮に、大人には懐かしく感じられる企画展となっています。また、昔の人々の知恵や工夫を感じることで、今の世の中が抱える環境問題について考えるきっかけとなります。

展示の最初には、現在、世界的に取り組まれているSDGs(2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標)についてのコーナーが設けられ、現代の生活が感じられるある部屋の様子を写し出したパネルとSDGsについてのパネルを展示しています。SDGsの目標のひとつである「持続可能な消費と生産」の観点から、現代における暮らしかたを振り返って“自分にできることは何か”について考える始まりとなっています。

「暖まる」のコーナーに展示されている“ハクキンカイロ”は現代でも使用されており、蓋を開けて中に油(ベンジン)を入れ、そこに火をつけて熱を発生させる仕組みになっています。現代の使い捨てカイロとは異なり、油が無くなっても継ぎ足せるため、“ハクキンカイロ”は捨てることなく繰り返し使用することができます。

このほか、「働く・学ぶ」「楽しむ・遊ぶ」のコーナーでは、昔に使用されていた教科書や謄写版(ガリ版)、羽子板など当時の勉強道具やおもちゃが展示されており、子どもでも大人でも年齢関係なく、ちょっと昔の生活道具をより身近に感じることができます。
また、昔の生活道具を実際に触ることができるコーナーを設けており、“自在こたつ”などを置いています。この“自在こたつ”は、木枠の中に炭を入れて、就寝時に足を温める道具として使用されていました。布団の中で蹴って転がってしまった場合でも、木枠の中の炭入れ自体が360度回転するため、炭が木枠の外に落ちない仕組みになり工夫が凝らされています。

新型コロナワクチン接種からの帰りに訪れたという男性は「“櫓こたつ”や“湯たんぽ”は、今流行りのキャンプの際にも使用できて、便利だと思います。災害時に電気などの供給がとまってしまった場合でも利用できるものが、昔の道具にはたくさんありますね。」と話しました。

本企画展を担当した同資料館の秋吉あみさんは「昔の道具そのものだけではなく、その背後にある人々の考え方やライフスタイルにも興味を持って見ていただけたらうれしいです。そして、今の生活と比べてみることで、それぞれの良いところ、もっと工夫できるところなどを発見し、今後のくらしのちょっとしたヒントにしていただけたら幸いです。」と話しました。

●企画展「むかしのくらしといまのくらし展」
【期間】1月6日(金曜日)~3月22日(水曜日)※毎週木曜日休館
【時間】午前10時~午後5時
【場所】郷土資料館(箕面6-3-1、みのおサンプラザ1号館地下1階)
【問い合わせ】電話:072-723-2235 FAX:072-724-9694
【費用】無料

※新型コロナウイルス感染症の感染状況に応じて、上記企画展を中止する場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

 

<実際に謄写版を使って印刷してみたいモミ~

 

箕面市では、12月1日から1月31日まで、統一キャンペーン「オレンジゆずるバスでお出かけしよう!」を行っています


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